iPhoneをお使いの皆さん、コスト削減のために格安SIMに興味はありませんか?格安SIMは手軽に月額料金を抑えることができる一方で、いくつかの注意点も存在します。
この記事では「格安SIMの一般的なデメリット」を解説し、それらに賢く対処する方法をご紹介いたします。通信速度の低下やサポート体制の違いに悩まされることなく、スマートに節約を実現する秘訣を伝授します。
格安SIMって何?
格安SIMは、大手キャリアと比べて低価格な通信サービスを提供するSIMカードのことです。iPhoneユーザーの間でも人気が高まっており、月額料金を節約しながらスマートフォンを利用できるというメリットがあります。
しかし、格安SIMを選ぶ際にはいくつかのデメリットも考慮する必要があります。
格安SIMのデメリット
格安SIMは、大手キャリアに比べて多くのメリットが期待できますが、いくつかのデメリットもあり、それを契約する前に理解しておく必要があります。
・通信速度が遅くなる可能性がある。
・5Gが使えないものもある。
・カスタマーサポートが充実していない。
・利用する格安SIMによってはうまく動作しない可能性がある。
・キャリア独自のサービスが利用できないものもある。
これらのデメリットは全ての格安SIMに当てはまる訳ではなく、色々ある中に「該当する格安SIMもある」ということをご理解ください。
通信速度が遅くなる可能性がある
一部の格安SIMは、データ通信速度が大手キャリアに比べて遅い場合があります。
なぜかというと、多くの格安SIMは大手キャリアの通信回線の一部を借りて提供しているMVNOのため、昼間や夜など特に混雑する時間帯には速度が落ちることが予想されます。
したがって、MVNOの格安SIMを契約した場合、スムーズなインターネット利用を期待するユーザーにとっては不便を感じるかもしれません。
5Gが使えないものもある
『4G』には対応しているが『5G』には対応していない格安SIMも多く存在いています。
確認せず安いからといって格安SIMを契約してしまうと「最新のiPhoneに買い替えたのに契約した格安SIMだと5Gが利用できない…。」という可能性もあります。
カスタマーサポートが充実していない
多くの格安SIMは、実店舗を持たず全てオンラインで完結する仕組みになっています。その中でも、お問い合わせの際は「電話」ではなく、公式サイト内の「チャット」で対応するところもあります。
ショップなど対面でサポートを希望される方は「実店舗が存在しているのか」「電話サポートは対応しているのか」など、事前に確認する必要があります。
利用する格安SIMによってはうまく動作しない可能性がある。
ご自身が利用しているスマホと格安SIMとの相性が悪いと、一部の機能が利用できない場合や、データ通信ができない可能性があります。
格安SIMによっては端末との相性があるので、契約をする際には必ず「動作確認が取れているのか」を確認するようにしましょう。
キャリア独自のサービスが利用できないものもある
多くの格安SIMは、大手キャリアの回線を利用することができますが、そのキャリアのサービスを利用することはできません。
例えば、A社の格安SIMはドコモ回線を使うことができますが、ドコモの「キャリアメール」や「キャリア決済サービス」を使うことができません。
もし利用されたい場合は、事前に利用できるか確認をする必要があります。
デメリットの対処法
ここまで「格安SIMのデメリット」についてご紹介してきましたが、それに対しての「対処法」もあります。
上記で挙げたデメリットに対しての対処法をご紹介していきます。
対処法①「通信速度が遅い」
上記で紹介したのは、大手キャリアの一部の回線を借りている「MVNO」の格安SIMです。
格安SIMの中には「MVNO」と「MNO」があり、MNOは大手キャリアの回線をそのまま利用することができます。
そのまま利用できるということは、大手キャリアの「ドコモ」「au」「ソフトバンク」と全く同じ通信環境で使うことができるのです。繋がりやすさや通信速度を重視される方はMNOの格安SIMがおすすめです。
MNOの格安SIMに関しては別記事にてご紹介しているので、そちらもチェックしてみてください。
対処法②「5Gが使えない」
こちらに関しては単純に、5Gに対応している格安SIMを選ぶだけです。
・LINEMO(ラインモ)
・ahamo(アハモ)
・povo(ポボ)
・楽天モバイル
・UQモバイル
・mineo(マイネオ)
・Y!mobile(ワイモバイル)
・IIJmio(アイアイジェイミオ)
・リンクスメイト
・J:COMモバイル
対処法③「カスタマーサポートの有無」
契約する方によっては優先度が低い項目ですが、もし対面でのサポートを希望される場合は「専門ショップ」のある格安SIMがおすすめです。
例えば、
などは「ドコモショップ」でのサポートが受けられます。
店舗が無く、電話しか対応できない場合は担当に繋がるまで時間がかかる場合が多く、休日の場合はずっと繋がらないこともあります。
「でもすぐに対応してもらいたい」という場合は、電話ではなく「チャット」で対応してくれる格安SIMがおすすめです。
例えばLINEMO(ラインモ)の場合、電話対応はできず全てチャットでのサポートになりますが、AIの自動回答以外に、希望する方はオペレーターにチャットを繋ぐことも可能です。
電話に比べてチャットの方が、対応が早く繋がりやすいので「チャット対応している格安SIM」を選ぶのもおすすめです。
対処法④「動作しないものがある」
これに関しての対処法は、格安SIMの公式サイトで動作確認が取れている機種を確認するしかないです。
例えば、LINEMO(ラインモ)の公式サイトだと、この画像のように対応していれば「〇」が付いており「開く」をタップすると詳細も確認することができます。
基本的には、各社の公式サイトに載っているので、契約をするまえに必ず確認を取るようにしましょう。
対処法⑤「大手キャリア独自のサービスが使えない」
大手キャリア独自のサービスは、主に「キャリアメール」「キャリア決済サービス」になるかと思います。
まず「キャリアメール」に関しては、格安SIM独自のメールアドレスを提供しているところもありますが「ドコモ、au、ソフトバンク」の大手キャリアが提供しているメールアドレスをそのまま引き続き利用することはできません。
しかし、2021年12月に「メールアドレス持ち運びサービス」が開始され、月額330円で「ドコモ」「au」「ソフトバンク」のメールアドレスを引き続き利用することができるようになりました。
メールアドレスの引継ぎは、解約してから31日以内に手続きをする必要があるので注意!
キャリア決済サービスに関しては、ほとんどの格安SIMでは対応していませんが、一部対応している格安SIMもあるので、どこのキャリア決済を利用したいのか事前に確認してください。
例えば、
・ドコモ:ahamo(アハモ)
・au:UQモバイル
・ソフトバンク:LINEMO(ラインモ)、Y!mobile
が対応しており、楽天モバイルやmineoは独自のキャリア決済サービスを利用することができます。(※mineoはドコモ回線のみ)
このように、デメリットに対して対処法はあるので契約を進める前に事前に確認するようにしましょう。
まとめ「iPhoneユーザーが格安SIMを選ぶべきか?総合的な判断基準」
iPhoneユーザーが格安SIMへの乗り換えを考える際、多くの要素が判断基準となります。料金の安さは魅力的なポイントですが、ネットワークの速度や通信量の制限、さらにはサポート体制の違いも重要な考慮事項です。
また、キャリアに比べてデメリットとされる部分も確認が必要です。iPhoneの最新機能をフルに活用したい場合、格安SIMのプラン内容を詳細に検討することが求められます。
一方で、使用状況によっては、格安SIMのメリットが大きく感じられることもあります。特に月々のスマホ代をできるだけ抑えたいと考えている方にとっては、選択肢として非常に有効です。
最終的には、個々の使用状況や優先順位に応じて、格安SIMが適切かどうかを判断する必要があります。データ通信量、通信速度の実測値、月額料金、サポートの質、そしてキャリア固有のサービスへのアクセス可能性など、複数の要素を総合的に比較検討し、最も自分に合った選択をすることが重要です。そして、契約前には利用規約や提供エリア、サービス内容をしっかりと確認し、長期的な視点でのコストパフォーマンスを見極めることが求められます。