「スマホの動作が遅くなってきたけどメモリ不足が原因なのかな?」
「メモリが足りないとスマホはどうなるんだろう?」
と不安に感じている方もいるでしょう。
スマートフォンは日常生活に欠かせない存在となっており、その性能が低下することは大きなストレスです。メモリ不足によってスマホが遅くなる原因や影響を知り、適切な対策を講じることが大切です。
この記事では下記について解説していきます。
・メモリとストレージの違い
・メモリ不足がスマホに与える影響
・メモリ不足を解消するための具体的な方法
ぜひ参考にしてください。
メモリとストレージの違いを理解しよう

スマホを使っていると「メモリ」と「ストレージ」という言葉を耳にすることがあるでしょう。これらはスマホの性能に大きく影響を与える重要な要素です。
メモリとストレージの違いを理解することで、スマホの動作をスムーズに保つための適切な対策を講じることができます。
メモリとは何か?
メモリは、スマホがアプリを動かすための一時的な作業領域です。
コンピュータの「RAM(ランダムアクセスメモリ)」に相当し、スマホのスムーズな動作に欠かせません。アプリを開いたり、ウェブページを閲覧したりする際に、データを一時的に保存し、処理するために使用されます。
メモリが多いほど、複数のアプリを同時に操作してもスムーズに動作します。
もしメモリが不足してしまうと、スマホの動作が遅くなったり、アプリが強制終了することがあります。これにより「スマホが重くなった…」と感じることもあるでしょう。
ストレージとの違いについて
ストレージとメモリは、スマホのパフォーマンスに大きく影響しますが、それぞれ役割が異なります。
ストレージとメモリの違いを理解することで、自分のニーズに合ったデバイスを選ぶ際に役立ちます。
ストレージとは
「写真」「アプリ」「音楽」などのデータを保存する場所です。
スマホの容量がいっぱいになると新しいデータを保存できなくなり、新しいアプリをインストールできないといった問題が発生します。
メモリとは
コンピュータの作業スペースとして機能します。ランダムアクセスメモリ(RAM)は、現在使用中のデータやアプリケーションを一時的に保存し、高速でアクセスできるようにします。
メモリの容量が大きいほど、多くのアプリケーションを同時にスムーズに実行できます。これは、特にマルチタスクを頻繁に行うユーザーにとって重要です。
スマホのメモリ不足が引き起こす問題とは?

スマホのメモリ不足は、日常的にスマホを使用する上で大きな問題を引き起こします。
・新しいアプリがインストールできない
・OSアップデートができない
・スマホの動作が遅くなる
以下で詳しく解説していきます。
新しいアプリがインストールできない
新しいアプリがインストールできないという問題は、スマホのメモリ不足が原因でよく発生します。
メモリとは、スマホがアプリやデータを一時的に保存して動作するための領域です。メモリが不足すると新しいアプリをインストールできないだけでなく、既存のアプリの更新も行えなくなります。
これは、アプリのインストールには一定のメモリ容量が必要であり、スマホがその容量を確保できない場合に発生します。
OSアップデートができない
スマホのメモリが不足すると、OSのアップデートができないことがあります。
これは、アップデートには新しい機能やセキュリティパッチが含まれており、それらをインストールするためには一定のメモリ容量が必要だからです。
メモリが不足していると、アップデート用のデータをダウンロードするスペースが確保できず、結果として最新のOSを利用できない状態になります。
特にセキュリティ更新が行われないと、スマホがウイルスや不正アクセスに対して脆弱になる可能性があります。
スマホの動作が遅くなる
スマホのメモリ不足は、動作が遅くなる大きな原因です。
メモリが不足するとアプリの起動や動作が鈍くなり、画面が固まったりアプリが突然終了することもあります。「最近スマホの動作が遅い…」と感じる方は、メモリ不足が原因である可能性が高いです。
メモリ不足によりスマホの動作が遅くなる理由は、アプリが必要とする作業領域が確保できないためです。特に大容量のアプリを多くインストールしている場合、メモリの使用量が増えるため動作が遅くなります。
また、バックグラウンドで動作するアプリが多いと、メモリを圧迫してしまいスマホ全体の動作が鈍くなることもあります。
スマホのメモリ不足を解消する方法

スマホのメモリ不足を解消する方法として、いくつかの手軽な対策があります。
・不要な写真や動画を削除する
・使わないアプリをアンインストール
・キャッシュのクリアでメモリを確保
・データをSDカードに移動する
・クラウドサービスを活用する
これらの方法を実践することで、スマホのパフォーマンスを向上させ、日常的な使用におけるストレスを軽減することができます。
不要な写真や動画を削除する
スマホのメモリが不足した場合、不要な写真や動画を削除することが効果的です。
これらのファイルは意外と多くの容量を占めていることがあります。「あの思い出の写真を消すのはもったいない…」と感じる方もいるでしょうが、実際には不要な画像や動画が大量に残っている場合が多いです。
まずはギャラリーを開き、重複している写真や、もう見返さないだろうと思う動画を見つけて削除してみましょう。削除する際には、バックアップを取ることをおすすめします。
「Googleフォト」や「iCloud」などのクラウドサービスを利用すれば、削除前にデータを安全に保存できます。
使わないアプリをアンインストール
使わないアプリをアンインストールすることは、この問題を解決するための効果的な方法の1つです。
アプリはインストール時にメモリを消費するため、不要なアプリを削除することでメモリを解放できます。特に、長い間使用していないアプリや一時的にダウンロードしたアプリは、メモリを圧迫する原因となります。
アンインストールの手順は簡単です。
<Androidの場合>
① 設定メニューから[アプリと通知]をタップ
② 不要なアプリを選択して[アンインストール]をタップ
<iPhoneの場合>
① アプリのアイコンを長押し
② [Appを削除]をタップ
これにより、スマホの動作が軽くなり、新しいアプリをインストールするためのスペースが確保できます。
キャッシュのクリアでメモリを確保
スマホのメモリが不足すると動作が遅くなることがありますが、キャッシュのクリアでメモリを確保することができます。
キャッシュとは、アプリやウェブサイトのデータが一時的に保存される場所のことで、これが溜まるとスマホのメモリを圧迫します。
キャッシュをクリアすることで、スマホの動作が改善されることがあります。
<Androidの場合>
●アプリのキャッシュクリア
① 設定アプリから[ストレージ]を選択
② キャッシュクリアしたいアプリを選択
●ブラウザのキャッシュクリア
① Chromeアプリから右上の三点リーダをタップ
② [閲覧履歴データの削除]を選択
③ [キャッシュされた画像とファイル]を選択
④ [データ削除]をタップ
<iPhoneの場合>
① 設定アプリから[Safari]を選択
② [履歴とWebサイトデータを消去]をタップ
アプリを削除して再インストールすることでキャッシュを削除する方法があります。これにより、不要なデータが削除されメモリが解放されます。
データをSDカードに移動する
データをSDカードに移動することはスマホのメモリ不足を解消する有効な方法です。
SDカードは外部ストレージとして機能し、スマホの内部メモリを圧迫することなくデータを保存できます。
SDカードに対応しているスマホの場合は、まず本体にSDカードを挿入し、設定アプリから「ストレージ」を選択します。次に[SDカード]を選び、[データを移動]を選択します。
これにより、写真や動画、音楽などの大容量データをSDカードに移動できます。
ただし、重要なデータは定期的にバックアップを取ることを忘れずに。これで、スマホの内部メモリを効率的に活用でき、快適な操作が可能になります。
クラウドサービスを活用する
クラウドサービスを活用することで、スマホのメモリ不足を効果的に解消できます。
クラウドサービスとは、インターネットを通じてデータを保存できるオンラインストレージのことです。「Googleドライブ」「iCloud」「Dropbox」などが代表的なサービスとして挙げられます。
これらを利用することで、スマホ本体に保存されている写真や動画、ドキュメントをクラウド上に移動し、メモリを確保することができます。
また、データがクラウドに保存されるため、スマホを紛失した場合でもデータが消失する心配がありません。これにより、安心してスマホを使用することが可能です。
スマホのメモリを確認する方法

スマホのメモリ不足を感じたとき、まずは現在のメモリ使用状況を確認することが重要です。
メモリの状況を知ることで、不要なデータの削除やアプリの整理を行うきっかけとなり、スマホの動作をスムーズに保つことが可能です。
Androidでの確認手順
Androidスマホでメモリの状況を確認する手順は設定画面から簡単に行えます。
① ホーム画面から[設定]アプリを開く。
② [ストレージ]または[デバイスケア]をタップ。
※この項目は機種やAndroidのバージョンによって異なる場合がありますが、一般的にはこれらの名称で表示されています。
③ 内部ストレージの使用状況が表示されます。
ここでは、「アプリ」「画像」「動画」などの各カテゴリごとにどれだけの容量が使用されているかを確認できます。
デバイスケアを選んだ場合は、メモリの使用状況も確認でき、不要なデータを削除してメモリを解放するオプションも表示されます。
iPhoneでの確認手順
iPhoneも同様に設定画面から簡単に行えます。
①ホーム画面から[設定]アプリを開く。
② [一般]をタップして[iPhoneストレージ]を選択。
この画面では「使用中のストレージ容量」や「各アプリが占める容量」を確認できます。
さらに、iPhoneのストレージ管理についてのアドバイスも表示されることがあります。例えば、未使用のアプリを自動的に削除する提案や、写真をiCloudに移動することでストレージを節約する方法などです。これらの提案を活用することで、メモリ不足を解消する手助けとなります。
まとめ

今回は、スマホのメモリ不足に悩んでいる方に向けて、
・メモリとストレージの違い
・メモリ不足がスマホに与える影響
・メモリ不足を解消するための具体的な方法
について解説いたしました。
メモリ不足はスマホの動作を遅くし、アプリの起動や操作に影響を与えることがあります。これを解消するためには、不要なアプリやデータを削除したり、定期的なキャッシュクリアが有効です。
今回ご紹介した方法を参考に、スマホを快適にしてみましょう。