Androidスマホユーザーの皆さん、ファイルや写真の共有に時間がかかっていませんか?『ニアバイシェア(Quick Share)』を使えば、その悩みを一気に解消できます。
この機能は、近くにいる他のAndroidデバイスと簡単にデータをやり取りできる便利なツールです。BluetoothやWi-Fiを利用して、煩わしいケーブル接続や複雑な設定なしに迅速にファイルを共有できます。
この記事では「ニアバイシェアの基本的な使い方から、知っておくと便利なテクニック」までを詳しく解説します。これを読めば、あなたもすぐにニアバイシェアを使いこなせるようになるでしょう。
ニアバイシェア(Quick Share)とは?
ニアバイシェアとは、Androidスマホでファイルを迅速に転送するための便利な機能です。
Googleが提供するこの機能は、BluetoothやWi-Fiを利用して写真や動画、ドキュメントなどを隣にいる人と共有することができます。
共有できるデータとしては以下のようなものが挙げられます。
・画像
・動画
・アプリ
・PDF
・選択したテキスト
・音声データ
・WebページのURL
・クリップボードのコンテンツ
・フォルダ全体
これらの写真や動画、リンクなどを簡単に送信できるため、メールやクラウドサービスを介さずに日常的なデータ共有がスムーズに行えます。
特に、急いでデータを渡す必要があるビジネスシーンや、旅行中に撮影した写真を友人とシェアする際に重宝する機能です。
ニアバイシェアに対応するAndroidデバイス
対応するデバイスは以下の通りです。
・「Android OS 6.0」以降のスマートフォンやタブレット
・「Chrome OS 91」以降のChromebook
・「64ビット版のWindows10」以降のWindowsPC
※一部のアプリが必要
また、GMS(Google Mobile Service)に対応していない端末(HUAWEIの一部の端末など)は、ニアバイシェアを利用することができません。
ニアバイシェア(Quick Share)の使い方
ニアバイシェア(Quick Share)を利用するための設定方法や使い方を解説していきます。
設定方法
ニアバイシェアを利用するには「BluetoothもしくはWi-Fi」「位置情報」「ニアバイシェア」を事前にオンにする必要があります。
① 画面を上から下へスワイプして[Quick Share]をタップする。
② 共有を許可するユーザーを「自分のデバイス」「連絡先」「全ユーザー」から選択する。
この画面に[設定]が表示されている場合、そこから「アカウント」と「デバイス名」を変更することができます。
これで送信する準備は完了です。
受信をしたい側も同様に「ニアバイシェア」を有効にし、共有リクエストを承認するだけでデータの受け取りが完了します。
この機能はWi-FiやBluetoothを利用するため、インターネット接続が不要です。また、設定が簡単で特別なアプリをインストールする必要が無いため、Androidスマホユーザーにとってニアバイシェアは非常に役立つ機能です。
共有できる種類と使い方
ニアバイシェア(Quick Share)は、いくつかの使い方があります。
・Googleフォトから共有
・Fils by Googleから共有
・選択したテキストを共有
・WebページのURLを共有
それぞれの使い方を解説していきます。
Googleフォトから共有
<送信側>
① Googleフォトアプリを開いて共有したい写真や動画を選択する。
② [共有]をタップし、[Quick Share]をタップする。
③ 送信できる相手が表示されるので送りたい相手を選択する。
④ 送付先の名前の下に「送信しました」と表示が変われば完了です。
<受信側>
① あらかじめ受信したい端末の画面ロックは解除しておく。
② Quick Shareが起動し、送信元の名前とファイルが表示されます。問題が無ければ[承認する]をタップする。
③ 「受信しました」と表示されれば完了です。
Fils by Googleから共有
Fils by Googleでは、写真や動画だけでなく「アプリ」「PDF」「音声データ」など様々なファイルの共有が可能です。
アプリが入っていない場合はGoogle Playからインストールする必要があります。
<送信側>
① Fils by Googleのアプリを開き、共有したいファイルを選択する。
② ファイル名の横にある[︙]をタップし、[共有]を選択する。
※動画を選択する場合は、ファイルの右側にある✓をタップして画面上部にあるシェアボタンから共有が可能です。
それ以降の操作と受信側の操作は、Googleフォトの手順と同様です。
選択したテキストを共有する
「メール」や「Webページ」にある一部テキストを共有することも可能です。
<送信側>
① メールやwebページの共有したいテキストを長押しして選択する。
② [Share]もしくは[共有]をタップする。
③ [Quick Share]をタップし、送信先のデバイスを選択する。
受信側は[コピー]をタップするとクリップボードにテキストがコピーされるので、メモ帳などに張り付けることができます。
WebページのURLを共有
閲覧しているwebページのURLを共有することも可能です。
<送信側>
① Google chromeアプリから共有したいページを開く。
② 右上にある[︙]をタップし、[共有]を選択する。
③ [Quick Share]をタップし、送信先のデバイスを選択する。
URLをコピーしてLINEなどで共有することもできますが、Quick Shareは少ない手順でスムーズに共有することができます。
ニアバイシェアを使う前に知っておきたいこと
「ニアバイシェア(Quick Share)は、Androidスマホ間でファイルを簡単に共有できる便利な機能です。しかし、使用前にいくつかのポイントを押さえておくことが重要です。
ニアバイシェアは、勝手に送られてくることはありません。
設定でニアバイシェアをオンにし、送信先のデバイスも認証する必要があります。これにより安全性が確保され、意図しないファイルの受信を防ぎます。
ニアバイシェアはBluetoothやWi-Fiを使ってデータを送受信するため、基本的に通信料は発生しません。
しかし、設定で「データ通信を併用」にしていると通信料が発生する場合があるため、大量のデータを送信するときは「Wi-Fiのみ」「インターネットを使用しない」を選択しましょう。
ニアバイシェアを利用した際、共有するたびに通知バーに通知がきます。もし通知をオフにしたい場合は、
・[設定]アプリを開き、[通知]を選択。
・[ニアバイシェア(Quick Share)]をタップし、通知を無効化する。
また、全体の通知を一時的にオフにしたい場合は、「おやすみモード」を利用するのも便利です。これにより、特定の時間帯に通知が来ないよう設定できます。
さらに、通知の音やバイブレーションのカスタマイズも可能です。
ニアバイシェアがうまく使えないときの対処法
ニアバイシェア(Quick Share)機能を使ってファイルを送信する際に問題が発生する場合、まず以下の点をチェックしましょう。
・受信側のデバイスで画面ロックされていないか確認し、Bluetoothが双方で有効になっていることを確かめましょう。
・共有を許可するユーザーの設定が正しく行われているかも重要です。相手が他のデバイスとQuick Shareを使用中でないかの確認も忘れずに。
・Wi-Fiが両方のデバイスでオンになっていることを確認し、Android 12以前のデバイスなら位置情報もオンにする必要があります。
これらの確認を行っても問題が解決しない場合、次の方法を試してみてください。
・デバイス同士の距離を30cm以内に近づけてみましょう。
・機内モードを一度オンにしてからオフにする方法も効果的です。
・スマートフォンの電源を一度オフにして再起動することも試してみてください。
これらの手順は、接続の安定性を向上させるために役立ちます。
まとめ
ニアバイシェアは、Androidスマホユーザーにとって便利な機能です。この機能を使えば、写真やファイルを簡単に共有できます。
共有できるものとしては、
・画像
・動画
・アプリ
・PDF
・選択したテキスト
・音声データ
・WebページのURL
・クリップボードのコンテンツ
・フォルダ全体
が挙げられます。
この機能を使うことで面倒なケーブル接続やクラウドサービスを使わずに、スムーズにデータをやり取りできます。
使い方を覚えると、日常的なデータ共有が非常に楽になります。Androidスマホを活用して、もっと便利な生活を送りましょう。
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